現在、日本では地域ごとに医療の質や密度が異なることや、実施される医療の総量が異なるため、患者さまが受けることのできる治療に差が生まれており、社会問題化しています｡
私たち富士フイルムグループでは、こうした問題を解消するべく「クラウド型 地域医療連携サービス」を開発｡地域のクリニックと基幹病院をオンラインで接続することで、患者さまや医師の負担を軽減しているほか、遠隔による専門性の高い医療の実現を促進しています。

少子高齢化にともない医療や福祉を必要とする人口が急速に増加する一方、医療の人手不足が深刻化しています｡
私たち富士フイルムグループでは、AI/IT技術の活用を通じ、医療従事者の業務過多解消を支援しています｡例えば、CT・MRI画像から臓器自動抽出などのワークフロー支援機能を備えた読影ビューワ「SYNAPSE SAI viewer」は、その一つです。Deep Learning技術を活用することで視認性を高めたほか、AI技術を用いて医師の読影業務の効率化を促進します。

2019年に発生した新型コロナウイルス感染症に代表されるように、医療現場は常に変化しており、それに対応する技術が求められています｡私たち富士フイルムグループにおいても、その場ですぐに測定可能なハンディタイプの新型コロナウイルス抗原検査キットや感染症患者を移動させずに撮影することができるＸ線撮影装置など、さまざまな製品・サービスを通じて貢献しています｡

高齢化が進む日本において、年々重要度が増している医療分野の一つが「在宅医療」です。外来での通院が難しくなり、在宅医療や訪問診療を希望するケースは今後さらに増加することが予想され、対応したサービスが求められています｡
私たち富士フイルムグループでは、低線量で高画質なX線画像が「その場」で撮れるポータブルレントゲンや、常時携帯できるワンハンドサイズのポータブルエコーなど、医療現場で培った高度な技術を活用した小型の製品を通じ、在宅医療に対応したサービスを拡充しています｡