
SPECIAL TALK
+STORY対話‐同期会‐
さまざまな職種を渡り歩く富士フイルムメディカルのジョブローテーション。
まったく違う職種への異動だとしても、すべての経験がつながっていく。
その魅力を同期入社の3名が語る。

- 酒匂 俊平
- 2013年入社
MS事業部 事業推進部
販売支援グループ 兼
九州支社 MS センター
大学で放射線技師の資格を取得して入社。入社後は、MS事業部商品化グループに配属され本社に勤務。翌年にMS事業部販売支援グループへと異動となり、南関東地区の販売支援に携わる。その後、九州地区へエリアを移し、販売支援を担いながらソリューションセールスとしても活動。さまざまな知識のつながりを活かし、九州地区での市場を拡大し続けている。

- 橋本 卓也
- 2013年入社
テクニカルサポート部
診断機器グループ
入社後、東京サービスセンターに配属され、フィールドサービスエンジニアとして東京エリアを担当。その後、千葉県にエリアを移す。2019年からはテクニカルサポート部に配属され、現場経験を活かしながら、全国のフィールドサービスエンジニアをサポート。新製品の開発にも携わる。

- 森岡 峻一
- 2013年入社
人事部
入社後は、西関東サービスセンターでフィールドサービスエンジニアとして活動。その後、ITテクニカルサポートセンターへ異動し、本部業務に携わり、2018年から現在の人事部へ配属されたという、稀なキャリアをもつ。現場と本社で得た知見を活かし、採用担当としてリアルな情報を学生に届けている。
これまでのキャリアと
現在の仕事について
まったく新しい環境だとしても、
経験は活かされていく
- 森岡
- 同期3人で集まってキャリアの話って何だか照れくさいけど(笑)、今日は色々と話が聞ければと思うのでよろしくお願いします。
- 橋本
- たしかに(笑)こちらこそよろしくお願いします。
- 森岡
- まずは二人のキャリアについて聞きたいんだけど、これまでどんなキャリアを歩んできたの?橋本さんは私と同じフィールドサービスエンジニア(FSE)として入社したよね。
- 橋本
- そうそう。最初はFSEとして入社して東京エリアを担当したんだけど、機器の点検修理だけでなく、IT系のシステムも扱っていたから、さまざまな装置の連携やトラブル対応に追われることも多かったな。森岡さんはどうだった?
- 森岡
- 私もFSEとして入社して西関東サービスセンターでキャリアをスタートしたけど、何か起きたらすぐに動いて対応することが多かったかな。当時は医療の知識もネットワークの知識もなかったから、最初の頃は先輩方に助けられっぱなしで、不甲斐なさを感じることもあったけど、少しでも借りを返せないか考えて動いていた。その後、本社で人事という仕事に携わることで間接的に現場を支える立場として、当時の経験が活きていると感じるよ。
- 橋本
- たしかに。私はその後、テクニカルサポート部に異動して、現場の状況と開発を橋渡しする立場になった今、その時の現場経験が「現場の声」をくみ取る上でかなり活きているから、自分にとってプラスになっていると感じるね。ま、森岡さんのキャリアはちょっとレアだけど(笑)
- 森岡
- 結構レアだと思う(笑)酒匂さんはどう?
- 酒匂
- 過去の経験が活きるっていう話、すごく分かる。私が最初に配属されたのは商品化グループで、本社でクリニック向けの新製品や新機能の市場導入に携わっていたんだよね。そこから販売支援グループに異動して、今度は実際に現地のお客様先にその製品を販売するようになったんだけど、新人ながら今まで商品化される中で携わってきた製品の知見があることが自分の強みだと感じながら仕事ができたと思う。
- 森岡
- たしかにそれは強みの一つになるし、お客様にとっても心強い存在になるよね。
- 酒匂
- 現在は九州支社で販売支援やソリューションセールスを担当することになって、仕事の内容は変わったけど、本社と違って目の前で製品が売れるというのはまた違う嬉しさがあるよね。
- 森岡
- 部署が変わると役割がガラッと変わるから、新しい視点が一気に広がるよね。最初は分からないこともあるけど、そこにおもしろさを見つければ、一気に成長するきっかけにもなるし。二人は、そういう経験はある?
- 橋本
- あるある!最初の現場であるサービスセンターから、テクニカルサポート部に異動した時は、世界がガラッと変わった感じがあった。でも、森岡さんが言うように現場の知識はすごく役に立つし、「システムのここが止まったら、現場がこう困る」など、リアルな体験があると開発側にも要望を伝えやすいんだよね。いろいろなことを経験したからこそ、今の仕事が楽しいと感じる。
- 酒匂
- うまく纏めたね(笑)ただ、めちゃくちゃ共感できる。私も最初に経験した「商品化」「販売支援」の流れ全部が、今のソリューションセールスの仕事に活きていると思う。何も知らないとただ言われたことをこなすだけになるけど、商品のことを詳しく知っていると「お客様が本当に求めているのは、こういう機能かもしれない」と考えることができて提案の幅が広がるんだよね。

これまでのキャリアの中で
成長を感じた瞬間は?
自ら動けることで、
成長は加速する
- 森岡
- ここからは「成長」という観点から二人に聞いてみたいんだけど、自分のこれまでのキャリアの中で成長を感じた瞬間ってあった?
- 橋本
- たくさんあるけど、入社3年目の時かな。初期配属は東京エリアだったんだけど、3年目の中頃に千葉エリアに異動になって、その時が自分の成長を一番感じられたかな。東京エリアの時はOJTで「こうやるんだよ」とサポートされていたところから、千葉に異動してからは「任せるよ!」という感じになったんだよね。最初は戸惑ったけど、自分からどんどん動いていくようになって、分からないことがあったら直接自分で本部に連絡したり、協力会社の方とも自主的にやりとりしたりして。そうしたら視野がグッと広がった覚えがある。
- 酒匂
- 若手時代の「任せるよ!」は、最初はドキッとするよね(笑)私は本社から現地に異動という流れだったけど、現地で初めてお客様の前に立って製品の説明をしたときはかなり緊張したよ。だけど、それまでの経験を活かしてお客様と一緒に現場の困りごとを解決したり、どうやったらもっと売れるかを考えて、セミナーや勉強会を企画したり、主体的に動くことができるようになってどんどん仕事が楽しくなっていったかな。本社ではなかなか養うことができない視点を身につけて実行する力を得られたことが自分のキャリアの転換期かもしれない。
- 橋本
- そういう「視点が変わる」きっかけは大事だよね。単に技術的なスキルが伸びただけではなくて、未来を考えられるようになると、仕事の楽しさが倍増すると思う。
- 森岡
- いつになく、いいこと言うね(笑)でもその通りで、ソリューションセールスやアプリケーションスペシャリスト、SEやFSE、開発、品質管理など、いろいろな人を巻き込まないと仕事が進まないのが医療機器やITサービスに関わるおもしろさでもあるよね。
- 酒匂
- 間違いない。自分自身を振り返っても、「他部署と連携する」「困っている時に同期や先輩に電話して助け合う」といった経験を通して、知らないことやできないことは決して恥ずかしいことではないと思えるようになったタイミングがあったな。一人で抱え込むのではなくさまざまな人と協力すれば困ったときの対応スピードも上げられるし、無理難題な注文にも対応できる可能性だってあがる。しかも、そういう行動を起こすことが、結局課題の根底にある顧客や患者様の課題解決にもつながるんだと気づいてからは、積極的に自分から動くようになったと思う。



自分らしいキャリアを築くために
大切なことは?
与えられた場所で、
どう咲くかは自分次第
- 森岡
- ここまで話す中で、キャリアというのは、「肩書きよりも中身」が大切なのかな、と感じたけど、二人はどう思う?
- 酒匂
- 本当にそう思う。例えば、私は売ることが仕事だから、常に「どうやったらもっと売れる?」を考えているよ。でも、単純にものを売るだけではなく、「お客様や患者様を楽にしてあげるには?」という発想に伴う提案が重要になってくる。逆にそういう根本を解決できる提案ができれば、自然と売上の数字はついてくるし、自分も評価される。医療機器にかかわるこの仕事においては「誰かを助ける」という気持ちが根っこにあると、いいキャリアが築けると思うな。
- 橋本
- その通りだね。私の場合、今はテクニカルサポート部で現場と開発との架け橋を担っているけど、関われることが多くておもしろいんだよね。開発と会話をして新機能をつくったり、営業と連携して販売促進を考えたり、システムの研修講師をやったり。部署としての仕事にこだわるのではなくて、おもしろそうなところに手を伸ばす感じかな。実際、富士フイルムメディカルでは、そういった動きを止められることはないしね。
- 森岡
- 「こうしたい」と言ったら、やらせてもらえる風土があるよね。そういう意味では「職種や部署に縛られすぎずに、自分で動いてみる」ことがポイントなのかな。
- 酒匂
- 配属や部署替えで、思い通りにならないこともあるかもしれないけど、ただ、それが思いがけず新しい武器になったりもするだろうしね。私は、商品化担当、販売支援、ソリューションセールスというキャリアを歩んでいるけれど、今でも商品化担当時代に作っていたような販促資料を作るし、販売支援で行っていたセミナーの開催もしている。今までの仕事を活かしながらできる今のポジションはとてもやりがいを感じるし、学べることが本当に多いと思う。
- 橋本
- めちゃくちゃ分かる!自分では「現場が好き」だと思っていたけれど、テクニカルサポートの仕事が意外と自分に合ってた(笑)結局、やってみないと分からないんだよね。「現場を知っているからこそできること」がたくさんあるから、これから入社される皆さんもそこを楽しみにしてもらえたら嬉しいな。
- 森岡
- そうだね。変化の多い会社だから、柔軟な人や前向きな人ほど活躍できる。自分らしいキャリアを築くコツは「変化をおもしろがる」こと。ぜひ私たちと一緒に新しいことに挑戦していきましょう!今日は二人とも色々と話を聞かせてくれてありがとう!続きは飲みの場で(笑)
